オカリナを手にしたきっかけ。
12歳の時、世界一のサックスプレイヤーになるんだと決めました。
中学3年生の京都・奈良への修学旅行。当然、歴史ある神社仏閣へ向かい、立ち寄った全てに「世界一のサックスプレイヤーになれますように・・・」とお札を書いてきた。
高校時代、吹奏楽の名門校に入学。夢と現実のバランスをとるのに精一杯。とにかく自分との戦い。友達がいなかった。
無事、音大入学。現時点で日本一と勘違い。。。音楽の奥の深さを知るも、プロ活動をしながら音楽の勉強をする。そして、在学中に重度の顎関節症に。忘れもしない、枯葉舞う21の冬。
気分転換に実家に戻ると、自暴自棄になっている私になにげなく父が、
「新しい楽器店ができたからいってみないか?」
と声を掛けてくれた。楽器を見るのも嫌だった私は、その言葉の温かさだけに心を引かれ一緒に足を運んだ。その時、今まで気にもしなかった可愛らしいデザインの楽器があった。それはオカリナという楽器。安いし、1つ買ってみようか。
その年、弟のピアノの恩師の発表会に出演することになっていたが、どうしてもサックスが吹きたくない。父のギター伴奏で何と買ったばかりのオカリナを演奏した。結果、最悪。まぁ、こんな楽器だよな・・・とその後、8年間位はたまにしか吹くことはなかった。。。